映画「アウトブレイク」の概要と見所、不満

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出典
Amazon.com
この記事の目次
  1. 概要
  2. 見所
  3. 不満

映画「アウトブレイク」を25年ぶりに見直したので見所と不満を書きたいと思います。

最初に、この記事は、同映画の内容を含んでいるため、事前に知りたくない人にはお勧めできません。

概要

邦題 アウトブレイク
原題 Outbreak
公開日
(日本)
1995年4月29日
人物 サム・ダニエルズ(ダスティン・ホフマン)
ロビー・キーオ(レネ・ルッソ)
ビリー・フォード(モーガン・フリーマン)
ケイシー・シュラー(ケヴィン・スペイシー)

ダスティン・ホフマンやレネ・ルッソ、モーガン・フリーマンが出演する感染症映画。

エボラ出血熱に似た症状で100%に近い致死率のウイルスがアフリカで1つの村を襲い、その後、空気感染を可能とするウイルスに変異してアメリカの1つの街で猛威を振るい、街が封鎖され、隔離状態になるお話。

見所

致死率100%のウイルスとの闘い

致死率ほぼ100%しかも感染から死亡までが24時間以内、という設定が恐ろしい。それが空気感染するため、封鎖エリアにいる住民や医療関係者の恐怖は想像を絶するものがあります。2019年5月、新型コロナウイルスの脅威を経験している中ではどうしても見入ってしまうテーマではあります。

劇中では、頭もすっぽり覆う防護服をきていればウイルスの感染が防げるようですが、それでもちょっとしたミスで感染し、感染したら最後、遅くても翌日には死が待っているので半端ない緊張感があります。

感染後24時間でほぼ100%が死ぬ、という設定は確かに恐ろしいですが、24時間(感染による)死者が出なければ封じ込め終了、という意外な側面もあるのが興味深いです。

気持ちいいほどまっすぐな主人公の性格

ダスティン・ホフマン演じる主人公サムが、軍に所属している身にもかかわらず、上からの命令に毎度のように抗議したり無視したり、反抗しまくる設定が爽快です。

もちろん自身の正義感に沿っての行動なんですけど、それでよく軍でやってきたなと思うほどの性格を見せてくれます。

不満

ミリタリーシーンが不要

軍隊(の医学的分野)に所属する人物が主人公で、かつ上からの命令に従わない性格だから軍事的な衝突やアクションがあるのは理解できるんですけど、せっかく「感染症の爆発的な拡大」をテーマにしているのにミリタリーアクションが出てくるのはやはりがっかりします。闘うべきはウイルスであって軍隊内の上官ではない、はずですよね、本来であれば。

宿主を見つけるだけで解決、するの?

劇中では主人公がウイルスの宿主を必死に探し続けます。宿主はウイルスの抗体を持っているため、それをもとに血清を作り、感染者を救うことができるようです。

ですが、疑問が2つあります。1つは、宿主を見つければ血清を作ることがそんなに簡単にできるのかどうか。もう1つはその血清は感染者を救う方法として有効なのか。

作品中ではこの2つの疑問がほとんど取り上げられることなく血清が完成し、感染症が回復していくシーンが描かれています。私には医学的知識がないのでわかりませんが、ウイルス系の感染症って抗体を持った宿主を見つければなんとかなるのだろうか?という疑問が出てきました。そのへんの理解がしやすいような、説明を含んだシーンがあればよかったなぁ、と思ってしまいます。