シボレー カマロ(1997年式):RSパッケージとF1パッケージ

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この記事の目次
  1. カマロとの出会い
  2. RSパッケージとの出会い
  3. F1パッケージとの出会い
  4. スペックと装備
  5. 通常モデルと限定車の違い
  6. カマロのあれこれ
  7. 不具合
  8. ローンと任意保険
  9. カマロに出会う前の車選び

1997年、18歳、初夏、初めて買った車、そして2台目に買った車の話。

カマロとの出会い

初めての車は何にしようか。

ボディタイプはスポーツクーペと決めてはいましたが、中古と新車のどちらにするか、そもそもすぐに買うのか数カ月くらい様子を見るのか、ということですら悩んでいました。

そんなとき街中で偶然見かけたある車に一目惚れしてしまいました。もちろん初めて見る車種であり、それがどこのメーカーの何という車種なのかがさっぱりわからない。ただその外観に一瞬で引き込まれてしまった。

すぐに本屋(当時はまだネットで調べる時代ではなかった。)で車雑誌を片っ端から探し、ようやく見つけました。それがシボレーのカマロでした。私が一目惚れした車はなんとアメ車だったのです。

さて、どうするか。

どうするかって、もう気になってしょうがない。しょうがいないけど、残念ながら街中でよく見かける車ではない。現物を見たいけどどこで売っているんだろう?そもそもアメ車のシボレー(の車)、この田舎にそんな車を扱っているところがあるのだろうか?と車初心者の私はいろいろと考えを巡らせていました。

もしあるなら展示車を見たいけど、普段ほとんど見かけない車なので中古でも数が少ないだろうと思い、正規販売店が近くにあるかどうかを調べることにしました。

なんとあった!

外国車販売の大手、ヤナセさんがシボレーも扱っており、カマロもラインナップに入っている。いよいよ本格的に気になったきた。

カマロRSパッケージとの出会い

これはもうヤナセに行くしかない。展示車があれば超ラッキー!なくてもカタログがもらえるじゃないか!と興奮気味にヤナセに向かう。今思えば、ヤナセが扱う車の購入者層を考えると18歳の私が気軽になんの迷いもなくよく行けたものだと驚くばかりです。若さ、ですかね。
ヤナセに到着。当時のヤナセはベンツとオペル、GMのキャデラックとシボレー、サーブなどを販売していたようです。これだけ多くのメーカー、車種を扱ってる販売店で目的のカマロははたしてあるのか?!

3台もあった!(笑)

これはおそらく偶然、ただ運がよかっただけかもしれない。なぜなら展示していたカマロの3台はいずれもカマロ30周年の記念限定車で通常のモデルではなかったからです。展示していたカマロは「スポーツクーペ」モデルをベースにした限定車「RSパッケージ」(日本では限定100台)がシルバー1台と赤1台。そして上位モデルの「Z28」をベースにした「F1パッケージ」(日本では限定30台)黒にシルバーのストライプが1台の合計3台でした。いずれもベースモデルより10万円アップでまさかのフルエアロ(フロントバンパースポイラー、サイドスポイラー、リアバンパースポイラー、リアリップスポイラー)装着車でした。当時は社外品でのドレスアップに抵抗があったけど純正でこれがついてくるならこの上ない限定車ではある。

ほ、ほしい。。

すごくほしい、シルバーのRSパッケージが。当時の私はグレードや性能、質に関してのこだわりはほとんどなく、ただ「シルバーのカマロがほしい。」とだけ思っていたました。そこへまさにシルバーのカマロ、しかも純正フルエアロ付きで見た目が予想を超えて魅力的になっている限定車を見て、私の「これほしいメーター」がMAXになりました。

けっきょく見積もりをもらって帰る私。展示車を見るまではまさか新車を買いたいなんて思っていなかったのに、買う気満々になって家に帰ってきた。金額的にはローン前提、しかも年齢的かつローンの条件的にも父の許しが必要でした。(もちろん払うのは私ですが。)

実は父が最大の難関!

カマロの現物を見に行くもっと前に、父にはどんな車がいいかよく相談はしていて、その中でアメ車は即否定されていました。これでアメ車を買いたい、と言って父から良い返事がもらえるとはとても思えなかった、のに、

意外にも父はあっさりOK。

なんで?!アメ車は反対じゃなかったの?

反対ではあるけど、正規販売店の新車なら長期保証もあるしそこまで反対ではない、ということらしい。まさか私が新車を買いたい、と言ってくるとは思っていなかったようですが、何より父も車が好きなほうの人間なので、私の気持ちがよくわかるらしい。

ということでなんとカマロ、新車で購入です。人生初の愛車です。数か月前、いや数週間前には予想もしていませんでした。

カマロF1パッケージとの出会い

カマロRSパッケージの購入から約半年、なんと上位グレードのF1パッケージに乗り換えることになりました。別に収入が劇的に増えたとか、宝くじが当たった、なんて裏事情はありません。いろいろな流れで幸運にもそうなりました。そもそも上位グレードの限定車と下位グレード限定車での価格の差が50万ほどしかなく、展示から半年以上経過して(も売れずに)値引き額が増え、その差額が実質小さくなったという背景もありました。ローンは組みなおしたのではなく最初のRSパッケージのローンが残ったままRSパッケージを手放し、差額を自己負担してF1パッケージを購入しました。

当初はブラックにシルバーのストライプという外観にかなりの抵抗がありましたが、RSパッケージ購入時にはなかった、上位グレードへの欲求、そして全国30台限定というプレミア感から徐々に好意的な感情が大きくなり、最終的にはべた惚れしてあっさり購入、というバカ丸出しの私でした。

ということでグレードの違う1997年式カマロを乗り継いできた経験から、その魅力や特徴、簡単な比較などを紹介したいと思います。

1997年式カマロ、スポーツクーペとZ28のスペック・諸元表と装備で見る違い

カマロのスポーツクーペ(RSパッケージ)と上位グレードのZ28(F1パッケージ)の主な違いはまずエンジン、排気量の違いによる出力とトルクの違い、そして大トルクを制御するトラクションコントロールの有無。内装に関してはファブリックシートとレザーシートの違い、さらにはステアリングが革巻きかどうかの違いがあります。また、タイヤサイズも異なり、燃料となるガソリンもレギュラーとハイオクの違いがあります。

さらに、外観上の違いとしてルーフ色があります。スポーツクーペはボディ色と同色の屋根ですがZ28はボディの色に関係なく屋根は全て黒となっています。これは当時としては珍しい配色パターンであり、私もこの配色には違和感を覚えました。ただし私が購入したZ28ベースのF1パッケージはボディ色が黒だったのでルーフも必然的に同色の黒になるので気になりませんでした。ルーフが別カラーの2トーン色や3色トーンの車が最近になって流行ってきたのを見ると感慨深いものがあります。私見なのでかなりの偏見ですがこの第4世代の前期型、特にフルエアロのカマロは今見ても美しいと思います。

1997年式カマロのスペック・諸元表

項目 スポーツクーペ
(RSパッケージのベース)
Z28
(F1パッケージのベース)
型式 E-CF43A E-CF45B
全長 4,910mm
全幅 1,890mm
全高 1,320mm
ホイールベース 2,565mm
最低地上高 120mm
車両重量 1,530kg 1,570kg
乗車定員 4名
最小回転半径 6.0m
エンジン 水冷V型6気筒 水冷V型8気筒
総排気量 3,787cc 5,727cc
最大出力 203PS/5,200rpm 289PS/5,200rpm
最大トルク 31.1kg・m/4,000rpm 44.9kg・m/2,400rpm
燃料 レギュラーガソリン ハイオクガソリン
燃料タンク容量 58L
10・15モード燃費 7.6km/L 6.6km/L
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 4速AT
クラッチ方式 トルクコンバーター(クラッチ付)
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション:前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション:後 トルクアーム
ブレーキ:前後 (ABS付)ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ P235/55R16 96T P245/50R16
税別価格 2,750,000円 3,280,000円

1997年式カマロの装備

項目 スポーツクーペ
(RSパッケージのベース)
Z28
(F1パッケージのベース)
運転席助手席エアバック
トラクションコントロール ×
LSD
パワーステアリング
パワーウインドー
電動式ドアミラー
シート ファブリック 革張り
運手席パワーシート
チルトステアリング
革巻きステアリング ×
クルーズコントロール
エアコン
ヘッドライト消し忘れ警告ブザー
フロントフォグランプ
アルミホイール

1997年式カマロ:スポーツクーペ(RSパッケージ)のパワーと乗り心地、燃費

車両重量1,530kgで最大トルクが31.1kg・m/4,000rpmあるので加速に関しては必要十分ですが、もうこれ以上はいらないか?と聞かれるともう少しほしい気持ちはあるので大満足というわけではありませんでした。最大トルクは4,000rpmで引き出されるため、加速したいと思ってアクセルを踏んでから加速感のピークを感じられるまで多少のもたつきがあります。また、中間加速にも同じことが言えます。

乗り心地に関してはスポーツタイプの車としては柔らかい乗り心地だと思います。厚みのあるタイヤとサスペンションでこの柔らかさとなっていると思います。

燃費はカタログ上では7.6km/lですが、田舎の街中をメインに走って7~8km/l、長距離や高速を走って9~12km/lといった印象なので交通量が多い都市部では6~7km/lくらいかもしれません。カタログの数字を認識していたので「意外と燃費は悪くないな。」というのが正直な感想です。

1997年式カマロ:Z28(F1パッケージ)のパワーと乗り心地、燃費

1,570kgの車重で最大トルクが44.9kg・m/2,400rpmもあり、もう加速に関しては一般道、高速道路ともに不満は何もないくらい余裕と驚きの走りです。もちろん私見なので乗る人にとってはもっとパワーやトルクを望む人はいると思いますが、私にとってはこれが必要十分の上限。このカマロから20年たっていろいろな車や道を経験した今でもこれ以上のパワーとトルクが必要だと思ったことはありません。

Z28(F1パッケージ)の乗り心地はスポーツクーペ(RSパッケージ)に比べて少し硬めです。タイヤの厚みは下位グレードと同じですが幅が広く、扁平率に差があるため少し硬さを感じます。大排気量による大パワー、大トルクのため、サスペンションの設定も硬めのスポーツ寄りになっているかもしれません。ただ硬さによる多少の突き上げ感はありますが、不快な乗り心地ではないのでこの点を嫌だと思ったことはありません。

5.7リッターエンジンの気になる燃費は、カタログ値で6.6km/l。田舎の街中をメインに走って6~7km/l、長距離や高速を走って8~11km/lでした。これも覚悟はしていましたが、スポーツクーペ(RSパッケージ)の燃費を知っていたため、そこまで悪くはないと予想していて、結果そのとおりでした。

1997年式カマロ、通常モデル(スポーツクーペ、Z28)と限定車(RS、F1)の違い

1997年式カマロのRSパッケージ、F1パッケージはカマロの30周年を記念して販売された限定モデルで、RSパッケージはスポーツクーペモデルをベースに100台、色は赤とシルバーの2種類、F1パッケージはZ28モデルをベースに30台、色はシルバーに黒のストライプ、その逆、黒にシルバーのストライプの2種類、日本で販売されています。なお、本国のアメリカでもこの限定パッケージは販売されていたようです。

まず共通の項目として限定パッケージは、フロント、左右サイド、リアの上下の合計5カ所に純正のフルエアロ(FRP)が装着され、(ヤン車感、いや失礼、)カッコよさと豪華さが前面に出てきます。また内装に関してはシートバックに30周年を記念するロゴがあしらわれています。さらに、それぞれサイドとリアにRSパッケージにはRSの、F1パッケージにはF1のエンブレムが備わっています。

また、F1パッケージのボンネット、ルーフ、トランクルーフには太いストライプラインの専用デカールが貼られており、日本車ではなかなか見ない、アメ車らしい外観になっています。

1997年式カマロのあれこれ

後部座席

後部座席の乗り心地は意外に悪くはありません。悪くない、というのは他の(日本車の)スポーツクーペタイプの車と比べて、という話です。セダンタイプと比べるともちろん狭いし、183cmの私が(私のドライビングポジションに調整した運転席の)後席に載って膝を閉じて座ることはできません。しかし足を開いた状態であれば、座面が低いおかげか頭上に少しの余裕もあり、意外に悪くない。よって170cmくらいまでなら苦も無く、160cm以下なら余裕の空間なのではないでしょうか。

純正スピーカー

私にとってカマロの純正6スピーカー(デルコ製)は満足に値するものでした。高音域は弱いかもしれませんが中音域は問題なく聴こえるし、低音は体で音を感じられるほどしっかりしていて、社外品の必要性を全く感じませんでした。

なお、スピーカーの音量は車の速度によって自動で増減する機能が備わっています。

鼻先の長さ、アプローチアングル

カマロは5m弱もの全長を持ちながらホイールベースは2,565mmと控えめで、アプローチアングルが低く、ロングノーズがときどき地面と接触してしまいます。ノーマルの車高でも出入り口に段差や斜度がある場所では、斜めに侵入するなど、ヤン車っぽい動きが必要になる場合が多々あります。私のカマロはフルエアロだったのでアプローチアングルがさらに低く、フロントスポイラーの下をよく擦りました。

クルーズコントロール

今となってはクルーズコントロールは一般的になってきていますが、当時の日本車でクルーズコントロール装備車は少数派だったはずです。他方、アメリカでは当時からクルーズコントロールは比較的どんな車に備わっており、当時のカマロにもついていたので重宝しました。残念ながら自動追従型のクルーズコントロールではもちろんありません。

フロントウインドウの角度と視界

こんなに寝ている(斜度が小さい)フロントウインドウってなかなか見ないですよね。この4代目のカマロはそのデザイン性からフロントガラスが極端に寝たフォルムが特長となっています。この造形により、ダッシュボードの奥までが異常に長く、掃除には苦労します。

また、フロントウインドウの傾斜がボンネットから先端にかけても継承されたデザインになっているため、運転席から頭をどんなに上や前に移動させても、ボンネットの前の部分やバンパー、先端部分が全く見えません。よって車体前部の距離感をつかむためにはかなりの慣れが必要かもしれません。

夏は暑い!?

前述のとおり4代目カマロは前後のガラスが比較的寝ている造形のため、コンパクトな2+2の室内にもかかわらず前後のガラスの面積の大きさに驚かされます。このガラスの大きさが夏の日差しによる室内温度の上昇にかなりの影響を与えます。もちろんエアコンは効きますが、日差しの強さ、日光の暑さは他の車よりも感じる傾向にあると思います。

ワイパーが高性能!?

当時の日本車の同価格帯以上の他の車をよく知らないので、ただの無知かもしれませんが、4代目カマロのワイパーは意外と便利です。

まずワイパーの速さの間隔がかなり細かく調整できます。確かな記憶ではなくて申し訳ないのですが、5~7段階くらいの設定ができたと思います。

次に、ウォッシャー液が直線状に出るのではなく、窓ガラス全体に噴霧される仕組みになっているため、液が均一に噴霧されるのでガラス全体が効果的に綺麗になります。

最後に、ワイパーにエアロパーツのようなものがついており、風の抵抗を軽減するのに役立っていると思われます。

ホイールスピンするの?

「アメリカンマッスル」はホイールスピンするのか?という疑問についてお答えします。

3.7リッターエンジンのカマロでは舗装路で通常の発進時にアクセルをべた踏みしてもタイヤが空転することはほぼありません。雨天時や道路表面に砂や小石がある状況で少しあるかな、という程度です。

一方で5.7リッターエンジンでは普通の舗装路で停車中からアクセルをべた踏みした場合(トラクションコントロールはOFF)、簡単にホイールがスピンします。路面が濡れている場合は、べた踏みじゃなくてもアクセルの踏み加減によっては容易にタイヤが空回りします。

ドアについて

カマロのドアは当時の他のアメ車と同様、かなり分厚い仕様になっており堅牢なので安心感はありますが、クーペスタイル特有のドアの長さも相まって、狭い場所で乗り降りにはかなり不便です。

座席とフロアのについて

カマロは車高が低いスポーツクーペなので、座席の座面と足元のフロアの部分が短く、足を前に伸ばして乗る姿勢になります。これは他のボディタイプの車ではなかなか体験できない姿勢ですが特にそれが苦痛というわけではありません。あえて言えば、駐車時に背もたれを最大限まで倒した場合、足が前に自然と伸ばせるのでラクに休めるのは利点かもしれません。

あっ、助手席に女性を乗せた場合、女性の足が他の車よりもよく見えます。(笑)

4速ATについて

当時、4速のオートマといえばATの中では一般的だったので、特になんとも思っていなかったのですが、昨今は6速以上の多段ATが増えてきたため、もし今乗れば4速ATは粗さが目立って変速に不快感を覚えるかもしれません。

視界について

カマロ運転時の視界に関しては斜め後方以外は前方、斜め前方、左右、後方ともに問題はないと感じました。斜め後方の視界は大きなピラーの影響でかなり悪く、特に助手席(右)側の後方は死角が多いので注意が必要です。ただし、最近はデザイン重視の車が多く、斜め後方の視界が悪い車は珍しくないので、最近の車に慣れている場合は気になるほどではないかもしれません。

つくりが雑

これはカマロあるある、というよりもアメ車あるあるですが、カマロ(アメ車)は新車でも細部に関してはつくりが雑です。具体的にどんな部分が雑かというと、主に組み立て部品のパーツの隙間に左右差があることです。例えば左のドアの隙間が5㎜くらいなのに右側のドアの隙間は10㎜、といった具合である。ちなみにこれは不具合ではないがディーラーで微修正が用意にできる部分であれば、新車保証ではないかもしれませんがヤナセさんではいくつか無償で直してくれました。

新車で買ったカマロの不具合

1997年式カマロを新車で買って発生した不具合について紹介したいと思います。とは言っても実は合計2台のカマロを乗り継いでいますが、2台を足しても1年15,000kmほどしか乗っていないのでそこまでで発生した不具合2件についての紹介になります。

ワイパーの片方が動かなくなった

あるとき突然ワイパーの片方が動かなくなりました。当然ワイパーが必要な状況で作動させたときに動かなくなってしまったのでフロントガラスの片側に雨が残り、視界が悪くたいへん怖い思いをしました。もちろん保証の範囲としてディーラーで無償修理をしてもらいました。

スピーカーの取付不良

これは不具合というよりも上述の「つくりが雑」に類するものなのですが、6つのスピーカーの中の1つの取り付け部分が甘い、もしくは付近の何かに干渉しているせいか、低音が強いときにカタカタと振動する音が鳴る、という問題がありました。これは保証の範囲ではありませんでしたが無償で調整修理していただきました。

ローンと任意保険はいくらぐらい?

1997年、18歳でカマロの新車(約300万円)なんてどうやって買うの?

車のローンは頭金がほぼなしで(ボーナス払いなしの)毎月6万円の5年払い。任意保険は「車対車限定」の車両保険を付けて月3万円。なので毎月9万円+ガソリン代とメンテナンス代がかかります。

もしかしてお金持ちですか?と言われてしまいそうですが、ごく普通の高卒の社会人でした。

当時、高卒で契約社員として工場に勤めて毎月の手取りが18万円ほどでした。実家暮らしで家にお金は入れてなく(入れろとも言われなかった。)毎月の固定支出は携帯台と家以外で食べる食費のみ、なので自由になるお金が月に実質15万円ほどありました。

そうです、十分やっていけたのです。若さ故のアホな考えではありますが、普通にやりくりできました。実家暮らしのおかげです。

カマロに出会う前の車選び

最後に、カマロに出会う前の車選びについて紹介したいと思います。

1997年、18歳、初夏、すでに車の免許は持っていたが自分の車はまだ持っていない状況で家の車を運転しつつ、ほしい車を探していました。そんな中、周囲の友達は次々と思い思いの車を購入していきます。中古、新車、セダン、スポーツクーペ、マニュアル、オートマ、みなそれぞれに好みと予算の葛藤の中、最初の1台を買っていました。ちなみに当時、友人達のあいだではスポーツクーペが人気でした。

こういうのってあとになると苦しくなる。だってほしい車種を友人の誰かが先に買ったら同じ車種は避けたい心境に、なりますよね。友人が買った車種の上位グレードを買うのもなんだか感じが悪いし下位グレードなんか買いたくない、かといって同グレードはそれこそ微妙。こんなプライドというか、忖度というか、若いなりの駆け引きのようなものがありました。そんな小さな価値観で最終的には「メーカーですら友人とは違うものにしたい。」となるわけです。なぜなら同メーカーでスポーツクーペが2車種ある場合、たいていはその2車種は同等ではなく片方が安い(エントリー)モデル、片方が高い(上級)モデルといった位置づけをされていることが多いからです。

出典(2019/6/6確認):
左(FTO):https://wheels.ae/car-culture/ntfh/article/3579/not-their-finest-hour-mitsubishi-fto
右(エクリプス):https://www.otomoto.pl/oferta/mitsubishi-eclipse-mitsubishi-eclipse-2g-ID6AAqYh.html

そんな中で候補として気になっていた車が2台ありました。2台とも三菱の車で1台はFTO、もう1台は正規ディーラー車ながら逆輸入で左ハンドル仕様という異色のエクリプスです。
この2つで悩んでいたときに出会ったのがシボレーのカマロでした。