40歳で初めて(日帰り)人間ドックを受けました。

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この記事の目次
  1. 身体計測
  2. 胸部検査
  3. 上部消化管検査
  4. 各種検査
  5. 循環器系
  6. 血液検査
  7. 尿検査
  8. 大腸検査
  9. 診察
  10. ピロリ菌検査
  11. 簡易脳ドック
  12. 人間ドックは夏に受けよう!

先日、人生で初めての(日帰り)人間ドックを受けてきました。
結果はLDL-コレステロールが赤信号、そしてピロリ菌の検査結果が陽性でした。
人生初ということで初めて受けた検査や久しぶりに受けた検査の感想を紹介したいと思います。

日帰りドックの内容は下記のとおりです。

  • 身体計測
  • 胸部検査
  • 上部消化管検査
  • 各種検査
  • 循環器系
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 大腸検査
  • 診察、健康相談
  • オプション:ピロリ菌検査
  • オプション:簡易脳ドック

身体計測

  • 身長
  • 体重
  • BMI
  • 体脂肪率
  • 腹囲

身長

私が知っている身長計測器は、頭頂部の位置は手動で動かして測定するものでしたが、今回は自動で下がって止まるタイプの測定器でした。
やわらかいタッチで止まってくれればいいのに、わずかですが「コツッ」って感じで頭のてっぺんに当たって止まるんですよね。これがコントみたいで、ちょっと滑稽で笑いそうになりました。

体重、BMI、体脂肪率

裸足で体重計の上に乗って、体重、BMI、体脂肪率を算出します。これは同じような機能を持った体重計が家にもあるので特に真新しさはなしです。ただ、服を着た状態で乗るので、「体重ってもっと正確に出さなくてもいいの?」という疑問があります。だって夏と冬で服の重さが1~2kgくらい差がありそうじゃないですか。服の重さが2kgだとすれば私の体重で計算すると2.5%です。以前、簡易的な健康診断を受けたときは「服の重さを1kg引きますね。」って言われたこともありました。

まぁ、このくらいはいいのかもしれません。

腹囲

先生がメジャーで直接測定。
先生「85cm以上だから肥満になるけど、身長があるから気にすることはない。」
えっ、どっち!?
「85cmってどんな基準だよ?」って思って調べてしまった。
外部サイト:腹囲の基準は、なぜ85cm?
とにかく基準はあるが、これは日本独自の基準で必ずしも「肥満」の適切な基準ではないらしい。わかったよ、でももっと誰でも納得できるような基準と説明をしてほしいものです。

胸部検査

胸部X線(正面)、いわゆるレントゲン検査です。昔は上半身裸で受けたけど最近はTシャツや薄い服の上からでも撮影できるようです。

これは機材の進化なのだろうか?

それともプライバシーや効率の問題?

機材の進化でなかったとしたら、以前は無駄に脱がされていたことになりますよね、なんて思いました。

上部消化管検査(胃カメラ)

食道、胃、十二指腸の内視鏡検査(胃カメラ)です。私が受けたのは静脈麻酔なしで口から挿入するタイプの検査でした。この検査に関しては話が長くなるので別の記事「初めての胃内視鏡検査(胃カメラ)は拷問のようだった。」にて紹介したいと思います。

各種検査

  • 腹部超音波
  • 肺機能
  • 眼圧、視力
  • 聴力

腹部超音波

上半身裸で横になって腹部にゼリーのようなものを塗り、機器を肌に当てて肝臓や膵臓、腎臓を調べるの検査です。機器を多少強めに押し当てたり、息を止めたりする必要がありますが、特に苦痛もなく横になったまま指示に従っていれば終わる検査です。

肺機能

チューブを加えて大きく息を吸ったり吐いたりして肺活量などを調べる検査でした。2回測定したのですが1度目は息を吐き出すのが弱い、と言われました。
自分では強く吹いたつもりだったんですけどね。2度目に強く吹いてみたら倍くらいの数値が出ました。

ごめんなさい、本気を出していなかったようです。次回以降は大丈夫です。強めですね。

眼圧、視力

「眼圧」は機械で目に風を吹きかける検査です。メガネやコンタクトレンズを買うときの検査でやったかもしれません。今思うとこの検査も、内容を知らないとちょっと怖いですね。

「視力検査」は、誰でも経験があると思うので特に紹介するような検査はではありませんが、昔は片目を隠して遠くのCマークを見るアナログ的な検査でしたが、今は機械を覗くタイプに進化していますね。しかも両目を開けた状態で左右それぞれの視力が測定できるタイプの機械は初めてだったのでちょっと驚きました。

聴力

これは子供のころ(30年くらい前)に受けた検査とほとんど変わってないですね。耳にヘッドフォンをあてて音が聴こえるかどうかの検査です。

循環器系

  • 血圧
  • 心電図

血圧

腕に空気で膨らむ布のようなものを巻いて締め付けた状態から徐々にゆるめ、血圧を測ります。
今では家庭でも血圧が測定できる機器が売っていますが、血圧測定も昔からやり方がほとんど変わっていないようです。
ちなみに私の血圧はちょっと高めではありましたが問題のない範囲内の数値でした。

心電図

上半身裸で横になって、手足首にデカい洗濯ばさみのようなものをつけて、胸にペタペタと測定機器を貼り付けて行う検査です。胸につけるペタペタがちょっと冷たいくらいで横になっていれば終わる検査でした。

血液検査

注射器で採血するだけですが、これが苦手な人ってけっこう多いですよね。失敗されたこともないですし、私は特に苦手な意識はありません。

と思ったら人生初の採血失敗。

えっ、なんで!?

採血してくれたのはベテラン風のおばちゃん。ささっと終わるだろうと思って左腕を出して注射器が「ブスッ」

そして数秒後、

失敗したらしい。

「ごめんなさいね。」と謝ってくれ、手に痺れがないかの確認。そんな確認されるとちょっと怖くなる。でもまぁ、問題はなかった。

採血で失敗されたことないのになぁ、と思いつつ失敗された箇所を見ると、

えっ、なぜそこに刺した!?いつも採血される血管、一番太くてよく見えるとこ、ではなくてそこから3cmくらい横の2番目に太い血管。その血管がおばちゃんの得意とする血管なのか?と疑問を抱きながらもいつもの太い血管で再採血して無事終わりました。

なぜそっちで刺した。

尿検査

尿検査って、単純だけど奥が深い、というか、多少の技術を必要としますよね?
だっておしっこの出始めと終わりを避け中間尿を採ってくれ、って言われるじゃないですか。

中間尿ってどうやって採取するのが正しいの?途中で止めてそこから検尿カップに入れてまた止めて終了、ですよね?

私はできますけどこれって意外と難しくないですか?できない人もいるのでは?もしくは高齢になったら止められなくなることもあるのでは?なんて思ってしまいます。

止められなかったら、手や便器周辺がびちゃびちゃになっちゃいますよね。

大腸検査

「大腸検査」といっても大腸カメラではなく、便採取による潜血などの検査です。いわゆる「検便」とは違うのかもしれないですが、便の検査なんて小学生のとき以来です。

当時はコンタクトレンズのケースのような入れ物に、アナログ的な方法で採取した便を入れて学校に持って行ってたなぁ。便を持って学校に行くのはかなり抵抗があった記憶があります。

今はちょっと採取の方法が進化していました。
洋式トイレで採取しやすい、専用の流せるシートがあり、綿棒のような採取用のキットで少量とるだけ。とったあとも専用の(昔よりははるかに衛生的に見える)入れ物に入れるので簡単です。

ところで、潜血の検査、って大腸内の潜血ですよね?切れ痔の人で血が混入したらどういう結果が出るのだろう?とふと思いました。

診察

内科、外科の先生による直接の診察です。聴診器を使った診断や事前に提出した問診票を元にした診察、および各検査結果の総括と健康相談です。

先生:
「運動してください。」

えっ、私の問診票、見ました?運動してますよ。もう少し資料をよく見たり私から直接話を聞いてからアドバイスしてほしいものです。

私:
「運動してますよ。」
先生:
「どんな運動をどれくらい?」
私:
「2日に1回、5kmのジョギングをしています。」
先生:
「あぁ、そう・・・」

この話はここで終わりました。(笑)
2日に1回、5kmの運動は想定外だったのかな。それを聞き取りした上で、この運動量でこの数値ならもっと運動するべきとか、運動は充分だから食事が問題だとか、そう言ってほしかった。

ピロリ菌検査

ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍などの原因とされている菌のようです。

ピロリ菌の検査は通常の日帰りドックの項目には含まれていなかったのですがオプションの1つとして用意されており、金額も高くなかったので受けてみました。

結果は運悪く陽性でした。私の母もピロリ菌の検査が陽性だったので私も可能性があるかなと思っていましたがそのとおりでした。

っということでピロリ菌の除菌をすることになりました。

簡易脳ドック

これも日帰りドックとは別に料金がかかるオプションの検査でした。金額は2万円ほどですが、気になったので申し込みました。検査はいわゆる「MRI」ですが実は5~7年ほど前に経験済みです。

MRIは横になった状態でけっこう狭いカプセルのような機械に入れられて、轟音の中ただ待つだけの比較的ラクな検査です。閉所と轟音が平気であれば問題ないでしょう。

その轟音、MRIの検査中の機械の音なんですが、これってもっと静かにできないものですかねぇ。別に音が苦手なわけではないけど、最先端の技術が詰まっていそうな、超高そうな機械じゃないですか。それほど高性能っぽい機械なのにうるさい、って少し笑えるじゃないですか。「高級車なのに静音性能が悪い」みたいで。

そうそう、音対策として耳栓をされた(自分でするのではなく技師が入れた)のですが、その耳栓が痛かった。ちょっと奥に入れすぎたようです。次回は自分で入れるか耳栓なしでいいかどうか聞いてみようと思いました。

大丈夫、MRIの音なんてパチンコ屋の音より静かですよ。

人間ドックは夏に受けよう!

さて、長々と書いてきた人間ドックの記事ですがそろそろ終盤です。見出しのとおり、人間ドックは夏に受けたほうがいいと思います。今回、1月下旬の真冬に受けてみてそう感じました。理由は「感染予防」と「厚着」です。

冬はインフルエンザと風邪の患者が多い

私が人間ドックを受けた病院は、通常の外来と人間ドックの部門が分かれていたため、一般の患者との接触は少ないように感じましたが、それでもあらゆる病気の感染の可能性が少なからずあると思います。特に冬は風邪やインフルエンザの患者が増えるため、夏よりも感染リスクが高くなるでしょう。

健康かどうかの検査のために病院に行って病気をもらって帰ってくるなんて悲しいじゃないですか。

病院によっては一般患者との接触が極力発生しないようになっているかもしれません。
また、一般外来がなく人間ドックのみの病院や病棟であれば感染のリスクはかなり減らせるのではないでしょうか。

厚着で検査は面倒

これはもう服を脱いだり着たりするのが面倒です。上半身裸で受ける検査が3つくらいあるので厚着の人は大変です。私は下着と厚いセーターの2枚でしたがそれでも少し面倒だと感じました。

夏でTシャツ1枚だったらラクだろうな。

私が受けた日帰りドックは私服での検査でしたが、もしかすると1泊ドックや病院によっては、検査が受けやすい専用の服が用意されているかもしれません。