- この記事の結論
- 室内の気密性や建物の断熱性が高ければ、夏にエアコンを24時間つけっぱなしにしたとしても電気代に大きな差はない。
- この記事の目次
「エアコンをこまめにつけたり消したりするのと、つけっぱなしにするのとではどちらが電気代が得なのか?」
夏になるとよく見聞きするこの疑問ですが、気になったので実際に試してみました。
今まで試さなかったのはなぜ?
実は私の部屋は、夏は以前からエアコンをつけっぱなしにしていました。なぜなら(1K賃貸の唯一の)部屋でメダカを飼っていたからです。私が住んでいた東京の物件は、エアコンなしでは夏に室内の温度が30℃を超えることがありました。よってメダカの水槽の水温を一定に保つためエアコンを常時つけていました。何年も前から「エアコンのつけっぱなし」と「必要なときだけエアコンをつける」の2つを比較したいと思っていたのにできなかったのはそんな事情からです。
…5年ほど生きたメダカが死に、ようやく比較実験の機会がやってきました。
その後、引っ越すことになったため、新居での実験です。
エアコンのつけっぱなしを試してみた。
新築の1LDKのマンションに引っ越してきて最初の夏、いよいよ実験です。
…と思ったけど
「ちょっと待てよ。(1日単位で電気代がわからないので)1ヶ月単位で比較した場合、例えば7月と8月を比較したって信用できる数字は出てこないよね、たぶん。だって7月の平均気温と8月の平均気温はだいぶ違うだろうから。」
ということでその年と翌年の7~8月とで比較をすることにしました。(汗。結果が出るまで1年ちょっとかかりました。)
実験する部屋について
- 東京都内の新築1LDK(鉄骨造、3階建ての2階の物件です。)
- エアコンをつけっぱなしにするのはリビングのみ
- リビングの窓には遮光カーテンとレースのカーテンで基本的には閉めた状態
- リビングの外は防犯シャッターでこれも基本的には閉めた状態
- 設定温度は24~27℃(人が家にいるかどうか、および体感で調整)
結果
- 2015/7/11~9/8
エアコンをこまめにつけたり消したり
21,017円 - 2016/7/11~9/8
エアコンをつけっぱなし
23,025円
「エアコンをつけっぱなし」のほうが2,018円(約10%)電気代が高い。
比較実験を終えて
ちまたの情報では、何時間以上の場合は消したほうがお得、何時間以内ならつけっぱなしのほうが電気代が安い、などと細かい分岐点があるようですが、正直10%なら、私は許容範囲です。つけっぱなしかどうかで電気料金を気にすることなく、快適な温度のみを気にかけ、つけっぱなしにしたいときはつけっぱなしにし、消したいときには消すことにしています。
この結果は住んでいる部屋の気密性や断熱性能によって変わってくると思います。私はここ8年ほどの期間に新築の賃貸3物件(軽量鉄骨、木造)に住みましたが、いずれも気密性、断熱性ともに高いと感じました。よって最近の賃貸住宅であれば同様の結果は期待できるのではないでしょうか。